比較サイトの表を開くと、3社の「求人数」の欄がきれいに揃っていません。1社だけ数字が入っていてほかは空欄だったり、会社によって異なる種類の数字が載っていたりします。これでは、どこが多いのかをそのまま比べていいのか分かりません。

そこで2026年9月8日、MS-Japan、ヒュープロ、レックスアドバイザーズの公式サイトを実際に開き、求人の数字がどこに、どのような形で表示されているかを確認しました。

あわせて使うのは、2026年8月12日に集めた口コミです。口コミは、投稿日と投稿された文章を確認できたものだけを引用します。

トップページだけでは求人数が見つからない会社がある

最初にMS-Japanの公式サイトを開きました。トップページを見ながら求人の件数を探しましたが、数字は見当たりません。そこで求人を職種ごとに見るページまで進みました。

すると、職種別の求人一覧ページには件数が表示されていました。URLが「/entry/職種名/」となっているページです。MS-Japanでは、トップページでは確認できなかった件数が、ここまで進むと初めて見つかります。

レックスアドバイザーズでも同じことが起きました。トップページには件数がありませんが、職種を選び、「/job_search/職種名/results/list/」という検索結果のページまで進むと数字が表示されます。

一方、ヒュープロでは表示のされ方が違いました。2026年9月8日にトップページを確認し、さらに求人一覧の「/search」、職種別一覧の「/search/jobcat1」まで開きましたが、3か所とも求人の件数は表示されていませんでした。

ここで注意したいのは、トップページで数字が見つからないことと、その会社が件数を出していないことは同じではないという点です。MS-Japanとレックスアドバイザーズは、トップだけを見ていれば「求人数の表示がない」と判断してしまうところでした。

比較サイトで求人数の欄が空いていても、その空欄だけでは理由までは分かりません。公式サイトを見るときも、トップページだけではなく、実際に自分の職種を選んだ先まで確認する必要があります。

3社の表示を同じ「求人数」として並べることはできない

次に、確認した内容を3社横並びの表にしようとしました。ところが「求人数」という列を一つ作るだけでは収まりません。各社が示しているものが違うからです。

MS-Japanの職種別ページには、「全◯件 + 非公開求人」という形で表示されています。数字として分かるのは「全◯件」の部分で、非公開求人が何件あるのかは示されていません。

そのため、表示された数字に非公開分を足した「すべての求人の総数」として扱うことはできません。比較するときに使えるのは、サイト上で件数を確認できる公開分です。

レックスアドバイザーズでは、職種別の検索結果に件数が表示されます。こちらには更新日の記載もあり、2026年9月8日に確認したページには「9月8日更新」と出ていました。

ヒュープロは、そもそも同じ形の件数を確認できませんでした。その代わり、サイトには「税理士・会計業界専門求人サイト 公開求人数 No.1」と表示されています。

その脚注を見ると、調査方法はデスクリサーチおよびヒアリング調査で、2023年10月24日から11月6日に株式会社ドゥ・ハウスが実施したことが分かります。比較対象は、税理士・会計業界専門求人サイトを展開する主要10社となっています。

ここで時点も確認しておく必要があります。この調査が行われたのは2023年10月から11月で、今回公式サイトを確認した2026年9月とは約3年離れています。

こうして並べると、3社が示しているものはそれぞれ違います。

  • MS-Japan:非公開求人を除いた表示件数
  • レックスアドバイザーズ:更新日が示された検索結果の件数
  • ヒュープロ:過去の調査によるNo.1表示

同じ「求人数」という一つの列に数字を入れて、単純に大小を比べることはできません。

MS-Japanでは職種を変えると表示件数が3倍以上違う

MS-Japanの職種別ページを、今度は経理・財務から順番に開いてみました。2026年9月8日時点で表示されていたのは、次の件数です。

  • 経理・財務 3,217件
  • 人事・総務 2,520件
  • 法務 1,239件
  • 税理士 1,029件

どのページにも「+非公開求人」と併記されているため、ここで分かるのは画面上に数字として出ている部分です。それでも職種による差は大きく、経理・財務の3,217件と税理士の1,029件では3倍以上違います。

「管理部門に強いエージェントだから求人が多い」とまとめてしまうと、この違いが見えなくなります。経理で探す人と税理士求人を探す人では、同じMS-Japanを開いても目にする件数が違うからです。

採用する会社側でも、管理部門はその仕事を担当する人数がもともと少なく、欠員が出たり増員が決まったりして初めて募集することがよくあります。そのため、同じ管理部門でも職種によって出ている求人の件数には差が生まれやすくなります。

転職先を探す側からすると、会社全体の求人数だけを見ても、自分が応募できる求人がどれくらいあるかまでは分かりません。

経理なら経理、人事なら人事、法務なら法務というように、自分が探している職種のページまで開いて確認したほうが実態をつかみやすくなります。

登録したのに求人が届かないときに何が起きているのかは、エージェントから求人が来ないときにまとめています。

ヒュープロの口コミは、経験の浅い人と未経験から転職できた人で分かれている

担当者から定時連絡の電話がかかってきたものの、その場では出られない。気づいて折り返したところ、後ほどかけ直すというメッセージが届く。しかし、その後は連絡が来なかった。そんな体験を書いている人がいました。

Googleマップには、fumito Kuriharaさんの投稿がありました。fumito Kuriharaさんの口コミは、その時点で「2か月前」と表示されていました。

なお、Googleマップの「2か月前」「6か月前」「1年前」「2年前」という表記は、口コミを収集した2026年8月12日時点で画面に表示されていたものです。

「おそらく経験の浅い若いエージェントで、対応が淡泊。定時連絡の電話に一回出られず折り返したところ『後ほどかけ直します』とメッセージが来て以来連絡が来なくなった。会計士や税理士の資格を持っているような方にとっては良いサービスなのかもしれないが、私は門前払いを受けたような印象。別の転職求人サービスを利用して転職活動を完了させました。」

似た内容は、別の媒体にもありました。みん評に2024年5月12日、「経理未経験者には優しくないかもしれません」というタイトルで投稿した、ぽん助さんの口コミです。評価は星3でした。

「経理未経験で経理業界へ転職するため使用しています。」

そのうえで、紹介された求人について、こう書いています。

「企業条件を提示するも紹介される企業の8割以上が条件を満たさない物ばかり」

さらに、次のように続きます。

「経験者を紹介した方が初期年収が高く紹介報酬が高いので、未経験は最低限のコストしかかけるつもり無いんだなって感じます。」「ほぼほぼ新規求人が更新されない」

最後にはこうありました。

「対応は丁寧ですが、恐らくこちらのエージェントを経由して得た内定を承諾することはないかと思います。」

2人は投稿した場所も時期も異なりますが、資格や実務経験がある人と、そうではない人とで扱われ方が違うのではないか、という趣旨は重なっています。

ただ、未経験者について逆の体験も見つかります。Googleマップに6か月前に投稿したH.Mさんは、こう書いています。

「30代、業界未経験から税理士事務所への転職でお世話になりました。面談や模擬面接をはじめ、丁寧なフィードバックのおかげで志望度の高い企業からの内定をいただけました。」

みん評にも、星4を付けたあわじさんの2022年10月3日の投稿があります。

「他のエージェントに比べて、税理士事務所の求人を多く取り扱っていたことが決め手です。担当者は少し素っ気ない印象もありましたが、私からの質問に対しては丁寧にわかりやすく答えてくれました。」

確認時の評点は、みん評が2.73で5件、Googleマップが4.1で134件でした。

今回読めた口コミだけから「未経験者は冷たく扱われる」とまでは言えません。実際に未経験から内定したという投稿もあり、判断できるだけの口コミ数も揃っていないからです。

転職エージェントは、紹介した人の入社が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みです。そのため、決まりやすい人に時間を使うという判断は起こりえます。

ただし、ヒュープロが資格や経験によって実際に対応を変えているのか、その運用までは確認できませんでした。

紹介できる求人がないと言われた人が、そのあと何をしたのかは「もう紹介できる求人はありません」と言われた人の記録で読めます。

MS-Japanは平均点だけでは口コミの中身が分からなかった

MS-Japanについては、みん評の口コミを読もうとして検索結果からページを開いたところで止まりました。検索エンジンには「MS-Japanの口コミ・評判(6件)|みん評」と表示されています。

ところがリンク先を開くと、「お探しのページが見つかりません」と出ました。別のURLから開いても結果は同じでした。

Googleマップには口コミがあり、確認時の評点は3.2、47件です。ただ、今回本文まで確認できたものは3件で、いずれも高い評価でした。

1年前に投稿したこーすけさんは、こう書いています。

「職務経歴書の添削や面接前のアドバイス等が具体的で手厚く、『何をどうすればよいのか』という指針を丁寧に教えて下さるのが非常に有り難かったです。」

さらに、「休職歴があったにも関わらず、思った以上にスムーズに内定を頂けた」とありました。

2年前に投稿したTetsuro Ichinoseさんは、次のように振り返っています。

「内定を頂くまでの1か月で複数の企業を同時に進める必要がありましたが、企業担当の皆様から迅速にご連絡をいただき、スケジューリングもしていただいたため、円滑に転職活動を進めることができました。」

一方、星の分布を見ると低い評価を付けた投稿も存在します。しかし、その本文は読めませんでした。

確認できたのは、Googleが自動で抜き出した短いフレーズだけです。

「メールの配信停止を行ってもしばらく経つと転職関連の配信メールが復活する。」 「企業の担当者が男性か女性かも知らなくて驚きました。」

投稿者名、投稿日、前後を含めた本文は確認できません。

つまり、平均は3.2でも、今回中身まで読めた口コミは高い評価の投稿に偏っています。平均点だけを見る場合と、実際に読める文章を材料にする場合とでは、得られる情報が一致しません。

口コミの評価が低くなりやすい理由そのものは、エージェントの口コミが悪い理由で扱っています。

レックスアドバイザーズは判断材料になる口コミ自体がほとんどない

レックスアドバイザーズについて口コミを探すと、今度は評価の内容以前に、利用者が書いた文章がほとんど見つかりませんでした。

Googleマップにあった口コミは1件です。投稿者はn nさん、2か月前の投稿で、評価は星1。ただし本文はありません。

みん評には掲載ページがなく、XとYahoo!知恵袋でも利用者による体験談は見つかりませんでした。noteで検索して上位に出てきたのも、レックスアドバイザーズ自身の公式アカウントによる発信と、アフィリエイトのまとめ記事でした。

一方、公式サイトの求人情報を見ると別の特徴があります。今回確認した3社のうち、レックスアドバイザーズでは求人の件数に加えて更新日も表示されており、2026年9月8日に開いたページには「9月8日更新」と出ていました。

口コミから得られる情報は少ないものの、公式サイトでは求人情報がいつ更新されたものなのかを確認できます。

口コミがほとんど見つからないこと自体は、サービスが良い、あるいは悪いという評価にはつながりません。書き込まれた体験談が少ないということまでしか分からないからです。

そのため、レックスアドバイザーズの「評判」を説明している記事を見つけたら、結論だけでなく、その記事が何を材料にして書かれているのかまで確認したほうがよさそうです。

利用者本人の投稿なのか、公式サイトの情報なのかによって、読んでいる情報の意味が変わります。

3社を選ぶ前に、自分で確認できるところまで進める

ここまで3社を見てきて、比較サイトの「求人数」と「口コミ評価」だけでは揃わない情報がいくつもありました。

求人を見るなら、トップページや比較表に載っている数字だけで止めず、自分が探している職種のページまで進んだほうが分かりやすくなります。管理部門とまとめられていても、職種を変えると表示される件数は大きく変わるためです。

数字を見るときは、その数字がいつのものかも一緒に確認します。レックスアドバイザーズでは更新日を確認できます。一方、ヒュープロの「公開求人数 No.1」の根拠になっている調査は、2023年10月から11月に実施されたものでした。

口コミも、件数が多いことと評価しやすいことは別です。

  • MS-Japan:平均点が表示されていても、今回本文まで読めたものは高い評価に偏っていました
  • レックスアドバイザーズ:利用者の体験談そのものがほとんど見つかりません
  • ヒュープロ:資格や実務経験があるかどうかをめぐって異なる体験が書かれていました

3社のうちどこを使うか迷っているなら、まず自分の職種の求人一覧を開き、表示されている件数とその時点を確認してみてください。

そのうえで口コミは平均点だけで決めず、本文まで読める投稿があれば、自分と近い経歴や転職状況の人が何を経験したのかを見てから登録先を決めると比較しやすくなります。

各社の支援内容を公式で確認する

この記事で見た数字や口コミは、集計範囲が会社ごとに違います。

順位で選ぶのではなく、希望する職種の求人を扱っているか相談の進め方が自分に合うかを、各社の公式ページで確認してから登録するかを決めてください。紹介できる求人は経験と希望条件によって変わります。

確認日: 2026-09-19。当サイトはJAC Recruitmentと提携しており、そのリンクから登録があった場合に報酬を受け取ることがあります。提携の有無と、読者に合うかどうかは別に判断しています。