「IT 転職エージェント おすすめ」で検索すると、比較記事がいくつも出てきます。何本か開くと、どの記事にも求人数の表があり、数字の大きい会社が上に並んでいます。では、その数字は同じ条件で数えられているのでしょうか。

先に結論を書くと、求人数は会社をまたいで比べられません。同じ1社の公式サイトの中にすら、条件の違う数字が2つ載っていることがあります。

この記事では、2026年9月8日に各社の公式サイトを実際に開いて確認した数字と、2026年8月12日に取得した口コミの原文を使います。口コミは原文と投稿日を確認できたものだけを引用し、確認していないものについては、そのまま確認していないと書きます。

経歴は転職エージェント5年・大手メーカーの人事3年・人事・採用の外部コンサル3年です。転職エージェントが企業から求人を預かり、求職者に紹介するまでに何をしているのかを、実際に働いた経験から補足します。

同じ会社のサイトに、求人数が2つ載っています

比較記事の求人数の表を見たあと、レバテックキャリアの公式サイトを開きます。トップページを上から見ていくと、「IT・Webに特化した53,000件以上の求人を保有」と書かれています。その下には「2026年1月時点 非公開求人を含む」という注記があります。

そのままページを下へスクロールしていくと、求人を検索できる欄が出てきます。2026年9月8日に確認した同じトップページの中に、2つの数字が載っていました。

  • 「IT・Webに特化した53,000件以上の求人を保有」(注記: 2026年1月時点・非公開求人を含む)
  • 「IT・Web特化求人59,795件 毎日更新」(検索欄の表示)

前者には非公開求人を含むという説明と時点があり、後者には毎日更新と書かれています。

ほかの2社も、同じように確認しました

マイナビ転職ITエージェントの公式ページでは、2つが分けて表示されています。最終更新日も明記されていました。

  • SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)の求人総数: 32,212件
  • 非公開求人: 9,738件
  • 最終更新日: 2026/9/7

ギークリーの公式トップページでは、「IT・WEB求人45,000件以上」と表示されています。ただ、2026年9月8日に確認した範囲では、次の注記は見当たりませんでした。

  • 公開求人と非公開求人のどちらを指すのか
  • いつ時点の数字なのか

こうして公式サイトを実際に見比べると、3社の数字は同じ条件で出されているわけではありません。数え方だけでなく、集計した時点や対象にしている職種の範囲も違います。

求人数を見るなら、一緒に確認すること

転職エージェントを選ぶときに「求人数が多いところを使いたい」と考えるのは自然です。ただ、比較記事に並んでいる数字だけを見て、多い順に判断するのは難しいです。

数字といっしょに、次の3つも確認したほうが実態をつかみやすくなります。

  • その数字に非公開求人が含まれているか
  • いつの数字か
  • どの職種まで数えているか

口コミでいちばん多いのは「年次で見られた」という声です

面談で職務経歴書を開いたエージェントが、いちばん上にある経験年数を確認し、次に現在の年収の欄へ目を移します。ここで、自分がやってきた仕事の中身より先に、この2つを見られたと感じる人もいるようです。

レバテックキャリアについて、みん評にはこんな口コミが投稿されています。

「『年次』や『現在の給与水準』といった表面的な数字のみで機械的にランク付けをされてしまう印象を受けました。紹介される求人は、年次だけを基準にしたジュニアクラスのものばかりです。」(2026年3月10日)

経験年数について書かれた口コミは、ほかにもあります。

「送ろうとしていた内容を聞いたところ、『経験不足でご紹介できる求人がない』とのこと。(業界・職種ともに4年以上あります。)」(2022年12月20日)

反対に、経験が長い側からも声が出ています。

「経験年数は10年以上あるが、経験がありすぎると何か不都合なのかな。」(2026年2月23日)

転職エージェントで働いていた経験から、この背景として考えられる事情があります。企業からエージェントに渡される求人票には、たいてい経験年数の下限と上限が書かれています。

エージェントは求人を紹介できる人を探すとき、まずその条件で機械的に候補を絞ります。本人がどんな仕事をしてきたのか、どの程度のスキルがあるのかを詳しく見る前に、経験年数だけで対象から外れることがあります。

口コミを読んでも「どのくらい経験があれば使いやすいのか」という答えは出ません。

「未経験者や経験が浅い人には良いかも知れませんが、中堅以上には無駄な時間でしかありません。」(2026年7月2日)

この評価とは正反対の投稿もあります。

「絶対に未経験者、ITスキルに自信の無い方は利用をおすすめしません。」(2023年6月30日)

私はレバテックキャリアを実際に利用したわけではありません。確認できるのは、みん評に書かれた口コミの原文と投稿日までで、投稿した人の詳しい経歴も分かりません。そのため、これらの口コミから特定の経験年数なら紹介されやすいとは判断できません。

ただ、次の2つは分けて見ておいたほうがいいです。

  • 経験が浅い側と長い側の両方から、逆の評価が出ていること
  • 経験年数による絞り込みが、求人紹介の前段階で行われること

電話が多いという声と、連絡が来なくなるという声が、同じ会社に両方あります

登録フォームを途中まで入力して、送信ボタンを押すか迷って画面を閉じます。その数十分後、知らない番号から着信が入る。レバテックキャリアの口コミには、登録前後の電話について書いた投稿があります。

「まず登録してないのに めちゃくちゃ電話してきます。しかも昼夜問わずにかけてくる。」(2026年2月10日)

電話の量についての投稿は、2023年から2026年まで年をまたいで出ています。転職活動が進むと、今度は連絡が減ったという口コミもあります。

「レバテックは最初は迷惑電話並に深夜昼間関わらず登録後は電話が来ます。その後案件の紹介がありますが無い時は数週間平気で連絡がありません」(2026年5月15日)

「一回目の書類選考が全て不通過となった途端、追加の企業紹介は一切なく、サポートは完全に途絶えました。」(2025年9月12日)

この変化を時系列で書いている投稿もあります。2021年9月11日の投稿は、最初のカウンセリングについて「すごくよかったです」と書かれ、その場ですぐに数社の提案があったとしています。そのあとの経過が、同じ投稿の中で変わっていきます。

「アドバイザーさんの対応が遅くなり不安になる」(登録から1週間ほど)

「企業紹介は2回でストップし、応募企業から続々と見送りの連絡がくる」(その後)

初回とその後の差については、別の投稿にもあります。

「最初のヒアリングのみ丁寧に行われ、その印象で評価アンケートを求められる。初回の印象は良いので高評価となるが、実情はボロボロでした。」(2020年7月22日)

こうした投稿を並べると、最初は連絡が多く、その後に減ったという流れが複数の口コミに共通して見えます。口コミから確認できるのはそれぞれの投稿者が経験したことまでです。「初回だけ丁寧に対応する」という会社の方針があるとまでは判断できません。

転職エージェントで働いていた経験から言えるのは、担当者には月ごとの数値目標があるということです。登録した直後は転職活動を始めてもらいやすいため、担当者も連絡を取ろうとします。

一方、書類選考が続けて通らなくなると、その人に使っていた時間がほかの求職者への対応に回ることがあります。担当者が意地悪をして連絡を止めるというより、限られた時間を誰に使うかという判断が日々行われています。

面接の前に聞いていた話と、当日の中身が違ったという証言

面接の会議室に入り、席についている人の顔ぶれを見ます。事前に聞いていた人数と違うことに、その場で気づきます。レバテックキャリアの口コミには、こうした事前説明と当日の違いについて書かれた投稿があります。

2025年12月12日の投稿は、事前の説明と当日の食い違いを3つ挙げています。

  • 「この部署のこの方が面接官として出席します」と聞いていたのに、実際には全く違う人が出席した
  • 「3名程度面接官が出席される予定です」と説明されたのに実際は1名で、その逆もあった
  • 「1回の面接で合否判定がなされます」と聞いていたのに、実際には2回面接するという話だった

投稿者は、まとめてこうも書いています。

「面接官の情報(誰が出席するか、何名出席するか)は基本的にすべて外れていた印象。」(2025年12月12日)

面接官だけではありません。求人の条件について違いを指摘する投稿もあります。

「勤務地の希望を最初に伝えているにもかかわらず、全国転勤ありの求人を紹介され、最終選考時点で事実を知らされる。」(2020年7月22日)

「条件を満たしているかどうかを電話で確認し確実に満たしていますと言ったにもかかわらず、いざ面接を受けるとまるで違う条件なことが多々ありました。というより半分近くそれでした。」(2024年9月14日)

転職エージェントで働いていた経験から言うと、面接に誰が出るかは直前まで確定しないことがあります。現場の管理職の予定が変わり、別の人が代理で面接に入ることも珍しくありません。

問題になるのは、変更された情報が求職者まで伝え直されるかどうかです。エージェント側にも連絡の手間がかかるため、そのまま当日を迎えると、求職者は誰に向けて何を話せばいいのか分からない状態で面接が始まります。

みん評には、求職者ではなく採用する企業側から書かれた投稿もあります。

「まず、担当者が技術について全く理解していません。何度も求人について口頭で説明しても検討違いの応募者を紹介しています。」(2021年2月1日)

また、別の投稿にはこう書かれています。

「機械的にスキルや条件に関するキーワードでひっかけて、とりあえずエンジニア側が作った経歴書を、企業にメール添付で一定数以上送付しているだけなのではないかと思います。」(2023年11月28日)

指摘は両側から出ています。

  • 求職者側からは、聞いていた条件と違ったという指摘
  • 採用企業側からは、求めている人と違うという指摘

投稿者の詳しい属性は分からず、口コミだけでレバテックキャリア全体がこのような運用をしているとは判断できません。ここで確認できるのは、情報のずれについて、求職者と採用企業の両方から同じ趣旨の投稿があるというところまでです。

数字では選べないので、初回の面談で何を聞かれたかを見ます

初回の面談が終わって通話を切ったあと、いま何を聞かれたかを思い出してみます。経験年数と現在の年収を確認されて、それ以外にどんな話をしたでしょうか。

面談で、この3つを聞かれたか

転職エージェントで働いていたとき、私はここを見ていました。

  • どんな仕事をしているときに時間を忘れたか
  • 次はどの技術を触りたいか
  • いまの仕事の何が嫌で辞めたいのか

こうした話をほとんど聞かれないまま求人が出てきたのであれば、その求人は職務経歴書に書かれた情報をもとに選ばれている可能性があります。

紹介された求人が、面談で話した内容とつながっているか

求人を紹介されたら、面談で自分が話した内容とつながっているかも見てみます。これは実際に話した本人にしか判断できません。

なぜこの求人を紹介したのか分からなければ、その理由を担当者に聞いて構いません。その説明を聞けば、担当者が求人の仕事内容や企業側の条件をどこまで理解したうえで紹介しているのかも確認できます。

面接前に聞いた説明と、当日が合っていたか

選考が始まったら、面接前に次の3つを聞いておきます。

  • 誰が出るのか
  • 何名なのか
  • 何回の面接で決まるのか

そして当日、その説明と実際の面接が合っていたかを覚えておきます。違っていた場合は、次の面接からエージェントの説明だけでなく、自分でも企業側に確認するという方法があります。前の節で紹介した口コミが、自分の転職活動でも起きているかどうかを確かめられる部分です。

同じ職務経歴書を、複数の会社に出す

一つの転職エージェントだけで判断する必要もありません。複数の会社に同じ職務経歴書を出せば、返ってくる反応を比べられます。

同じ書類なのに紹介される求人が違うのであれば、変わっているのはエージェント側が持っている求人と、その職務経歴書の読み方です。一社ずつ順番に試すより、違いは早く分かります。

この記事で分かる範囲

最後に、確認した範囲も書いておきます。

  • 引用したのは、みん評に投稿されたレバテックキャリアの口コミ72件のうち、私が確認した30件
  • 残り42件は確認していません
  • ギークリーとマイナビ転職ITエージェントについて確認したのは、公式サイトに表示されている求人数だけ
  • この2社の口コミは引用していません

口コミの件数が多いことを、そのまま評判の良し悪しに読み替えないでください。また、この記事だけを根拠に3社の対応や評判を比較することはできません。

各社の支援内容を公式で確認する

この記事で見た数字や口コミは、集計範囲が会社ごとに違います。順位で選ぶのではなく、希望する職種の求人を扱っているか相談の進め方が自分に合うかを、各社の公式ページで確認してから登録するかを決めてください。紹介できる求人は経験と希望条件によって変わります。

確認日: 2026-09-19。当サイトはJAC Recruitmentと提携しており、そのリンクから登録があった場合に報酬を受け取ることがあります。提携の有無と、読者に合うかどうかは別に判断しています。