応募してから1週間。「選考にはお時間をいただきます」という一文しかなく、いつ来るのかわからない。他の求人を見ていいものか、それとも待った方がいいものか。不安なまま動けなくなる人が、けっこういます。
採用担当として選考を回していた立場から、この待ち時間の中で本当に起きていることを書きます。
採用担当は、1枚だけ読んで判断しているわけではない
書類を受け取った後、担当者がまずやることは「仕分け」です。1つのポジションに何十枚も届く。それを一次的に判断するのが担当者の仕事ですが、この判断を1日で終わらせることはほとんどありません。
なぜかというと、現場のマネージャーへの確認が必ず入るからです。担当者が「会いたい」と思っても、現場が「いまは手が回らない」と言えば止まります。採用を急いでいるポジションは別ですが、枠に余裕がある時期はこういう動きになります。採用担当は複数のポジションを同時に抱えているため、1つのポジションの書類審査に使える時間は、外から見るよりずっと限られています。「遅い」と感じる期間の多くは、担当者が怠けているのではなく、回覧の順番が回ってくるのを待っている状態です。
返事が遅い。それが保留を意味するとは限りません。社内で回っている途中なだけのことが多い。「音沙汰がないのはダメだったのかも」と思いがちですが、選考の進み方としては正常です。あなたの書類だけが何日も放置されているわけではなく、同じポジションに届いた十数枚が一緒に動いています。
待っている間にやること
他の会社の選考を続ける。動いていい。それだけです。
1社の結果を待ってから次に進む人がいます。「先に内定をもらってから受ければ誠実に見える」という判断らしいのですが、採用側には関係がありません。ぶっちゃけ、複数受けているかどうかは気にしていない。問い合わせ画面や面談の中で「他社の状況は?」と聞かれても、正直に答えていい。
書類選考の結果が出るまでに1〜2週間かかる会社も珍しくありません。その間に別の会社で面接が始まることもある。1社待ちを続けると、選考が動いていない期間がそのまま活動の空白になります。並行応募についてはに詳しく書きました。
合否の前に準備できること
並行して応募しながら、書類を出した会社の情報を集めておく。これは「合格したとき」のための準備であって、「合格を信じるポジティブ思考」とは全然違います。
何を調べるかは、「自分が面接で何を聞かれそうか」から逆算すると決めやすいです。転職理由・志望動機・直近の実績。採用側の立場で見ると、書類で通過した後に面接でつまずく人の多くは、ここの準備が薄い。書類が通ってから慌てると間に合わないことがあります。
自分が送った書類を読み返しておくことも有効です。面接でほぼ確実に聞かれるのは、書類に書いた内容です。「自分が何を書いたか」を忘れて面接に来る人が実際にいます。読み返す。これだけです。当日の受け答えが安定します。
期限を過ぎていれば確認していい
「2週間以内にご連絡します」という期限を過ぎたなら、問い合わせていい。採用担当として、確認してくること自体は否定的には映りません。
期限が来ていない段階での催促は、動かしようがないです。決裁が戻っていなければ答えは変わらない。期限の翌日以降に確認するのが、現実的なタイミングです。催促ではなく確認です。その意識の違いが、問い合わせの文面にも出ます。具体的な方法についてはに書いています。
書類を出した後の期間は、採用側にとっては処理の時間です。あなたが止まっている必要はありません。